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ランドレフ教授
翌年私は飛び級で、アリステリアと同じケントブリッジ大学の法学部に入ることになった。
アリステリアは大学院生で、法学研究者のランドレフ教授の助手もしていた。彼女は資料整理に、とても向いている性格だったし、教授はとても物静かな東洋人の血が入っている人物だった。
若くして教授となった彼は聡明で、アリステリアをよく理解しているように見えた。
知的でクールな彼の教室は希望者が多く、選ばれるのは至難の業だったのでアリステリアはよく妬まれて嫌がらせを受けていたようだ。
それでも昔と違い何とか続けられるのは、レンのおかげだよと、キャプテン・リードにいわれたことがある。
でも、私には教授の力が大きいように思えた。
彼は、キャプテン・リードやパパのような温かい眼差しをしてアリステリアを見ている。
アリステリアは、そこでちゃんと居場所を作れていた。その姿を見て、いいなぁと思った。嬉しかった。
そしたら、私もむくむくと自分の居場所ってものを考えるようになった。
それから日本でパパと同じ、警察官になろうと決めるには時間がかからなかった。
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