1年 冬

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ゆき先輩が言うと薫と光は解放されたように立ち上がり、俺としんぺいくんは椅子から立ってペンを入れたり本を片付けたり準備をする。会長はめんどくさそうにため息をつき、ゆき先輩は生徒会室の暖房と電気を切る。 「もう3学期だよー?めっちゃ早くない??」 「ええ、今までの約1年がすぐでしたね」 「「超早かった〜!」」 「早すぎて実感ねぇな」 「………………うん」 それぞれがなんともない話をしながら体育館までの廊下を歩く。 この日常が当たり前になっていて居心地がいい。ずっとこれが続いて欲しい。 ………後に叶う事がないただの妄想だと分かった
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