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久世はさっきくわえられたこともあり、勃ってしまっている。晶はそれを面白がるように、舌を絡めながら久世のを手で擦り始めた。
久世は抵抗するが、快感が押し寄せてきてその力は弱々しい。
息が乱れる。抗いながらも晶に応えて舌を動かしてしまう。胸元にあたる女性特有の弾力も、頭ではなく身体が反応してしまう。
その反応すべてが呪いたくなるほど不快だった。感じてしまう自分を殴りたい。そう考えても背筋がゾクッとするほどの感覚が頭を支配する。相反する感情に久世は狂いそうだった。
晶は自分で自分も慰めていたようで、久世のを擦る手を止めると、それを自分のところにあてがった。
久世はハッとした。
それだけはだめだ。昨夜何をしていようとも記憶をなくすほどの状態だったのだから、まだ仕方がないと言える。
しかし今は記憶も意識もしっかりしている。
久世は快感を押しのけて、壁に背をつけた。はっきりと決意を固めて晶の両肩を押さえつける。
晶は一瞬驚いた表情を浮かべたが、すぐに妖艶とも言える笑みを浮かべた。
「そこでやめられるんだ」
晶はそう言うと、シャワーブースを出てバスローブを羽織り、バスルーム自体から出ていった。
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