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どれくらい時間が経ったのだろう。
気が付くと、僕は寝室のベッドに寝転んでいた。汗で湿った服が気持ち悪くて起きたらしい。身体を起こそうとするが、頭がくらくらで動けそうにもない。チラリと寝室内を見渡した後、再び寝転ぶ。
静かだな...蘭ちゃんも帰ってる。ここ迄自力で来れる筈もないから恐らく寝室迄運んでくれたんだ。今度お礼言わないと。
そんな事を考えている最中でも、後ろがずくずくと物欲しさのあまり疼き続けている。チッと小さく舌打ちをした後、ゆっくりとお尻に向かって手を伸ばす。ズボン越しでも濡れているあそこ──まるで、早く触って下さいと誘っているみたいで恥ずかしくて嫌になる。
「──っはぁ」
溜息をついた後、覚悟を決めて嫌々ながらも服を無造作に脱ぎ、ズボンを下ろす。こんな光景、客観的に自分が見ても嫌になる。直接穴に触ると我ながらもっと凄い。糸を引きながら愛液が手にねっとり絡んでくる。唇をギュッと噛み締めた後、深呼吸をし、一本の指を少しずつ穴に挿入していく。
「──っ、はぁっ...は...」
指一本でもこれである。
中が掻き回されたみたいにぐちゃぐちゃで苦しい。痛いのか足りないのか分からないけど、取り敢えず指を突っ込んで行ったり来たりを繰り返し、必死にイこうとする──これが僕の自慰のやり方だ。
(あいつの指の方が長くて太いから...一本だけでも気持ち良いんだけどな)
えっち迄はいかず不完全燃焼の思いはしてきたが、前戯中の彼の指は気持ち良い。的確に気持ち良い所を押し当て、長い指で何回も擦ってくる。同じやり方の筈なのに、ぐにゃぐにゃとナカで何回も色んな方向に自由に暴れる彼の指には、前戯だけでも過去に何回もイかされてしまっている。だから、余計にその後が辛くなる。いっその事流れで彼のを突っ込んでくれたらいいのに。
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