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いくらでも....?
明らかに欲しがってしまったのを悟られてしまったらしい。僕の反応を待たずして、彼は次の瞬間僕をひょいとお姫様抱っこの状態で抱えてしまう。暴れる訳でもなく、ただジッと彼の腕の中に包まれて寝室に向かう。彼の匂いに包まれているみたいで抵抗なんてする気は起きなかった。彼は寝室の扉を片手で開き、僕をゆっくりとベッドの上に下ろす。
「──ヒートじゃない祐樹を抱くのは初めてだ。性関係なく繋がった時、君はどんな反応をするんだろう」
そう言って彼はゆっくりと口付けをする。
.....ヒート以来のキスだ。
あの時と違うのは、僕にはっきりと意識があるという事。少しずつ身体が快楽の波に呑まれ始めていくのが感じられる。触れた後、舌が口内を蹂躙し始め、僕もそれに応える様に舌を絡ませる。前回は追いつくだけで精一杯だったけど...下手なりにしがみつく様に舌を絡めていく。寝室内に卑猥な水音が響き、どんどんえっちな気分になっていく。
「──上手だね。涙目になりながら深いキスをする祐樹の顔...凄く可愛い」
「....っ!〜っ.....!」
背中に手を回されギュッと抱き締められた僕は頭を彼の大きな手で固定される。さっきより奥深くで舌が動いている。僕の舌が短いのか、直ぐに気持ち良いでいっぱいになって呼吸が出来なくなる。
「っ....もっ...もうダメ....!──っ」
軽く痙攣した後、ぐったりと彼の腕の中で項垂れてしまう自分。ようやく唇を離してくれた彼...糸が引かれていくのをぼんやりと眺めていると、驚いた様に目を見開いていた。
「今...キスでイった?凄い.....凄く可愛い」
「ぁ....?」
「もっと見たい。祐樹の色んな顔。好きなだけイっていいからね。俺も好きに触るから」
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