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▽6.トイレでひたすら…♡
「先輩。……立って」
「ーーーは、?っ…えっ…⁉︎」
ーーグイッ!
腕を掴んで引き上げられ、トイレの便座に手をついて無理やり立たせられる対馬。
「……射精ちゃったんでしょ?
このままだと気持ち悪くないすか?……ほら。脱いで、綺麗にしないと…」
そう言って立ったまま背後から対馬の履くスラックスパンツに通るベルトへ両手を回す榎本。
「あっ、いや、ちょっと、待っ…バカ、いま、さわんなっ…あ、待っ…!」
ーーーカチャ、カチャ…スルッ…
口ではそう言っているものの、本気で抵抗していないことがまるわかりだった。
そのいじらしさに榎本はさらに興奮してしまい、対馬の背中に自分の身体をぐい、と密着させた。
ベルトがループから引き抜かれ外される。
ファスナーをジィー…と少し下ろしかけただけで、対馬の細腰からスラックスはストン、と音を立てひとりでに脱げ落ちた。
耳元に榎本の吐息がかかる。
「ーーー!」
「えっ…うわ、先輩…また、勃ってる…?
めちゃくちゃ硬いよ、ここ」
ーーーぬるる…
「ン、ッあ………っ~~~~あっ、!」
榎本の右手が、下着越しに対馬のモノにふれる。
ボクサーパンツの内側。股間部の膨らみには先程爆ぜてしまった精液がへばりつき、さらに受け止めきれない白濁の液体がつつぅ、と対馬の腿へ垂れ落ちていた。
「先輩、ねぇ、ほら先輩のさっきイッた精子……漏れちゃってるよ…うわっ、ぬるぬるしてる。
やらしい…。」
わざとらしく意地悪めいて、耳元で囁く。
「っ……うる、さいっ…バカ、変態ヤロー…っ
さわんなっ、て……あ、ッ!」
その言葉にムッとした表情で、対馬の汚れてしまった下着をスルッとずらし下ろした。トイレ床のスラックスの上へと落下する。
突然脱がされ下半身が全て露わになってしまった対馬。
言葉もなくただ、動揺する。
「相変わらず、口悪いですね……。
……こっちは嫌がってなさそうだけど?」
「ーーーんんぅッ!」
榎本の右手がぬるる、と対馬の硬くなってしまったものを握った。
達った直後とは思えないほど猛々しく上を向くその立派なモノの感触に驚きつつ……
榎本は、自分とのこの初めての情事に。対馬がこんなにも興奮の波に駆られ欲情してくれているのかと感動するほどだった。
「先輩……って性欲、めちゃくちゃ強いタイプだったんすね。淡白なイメージだったのに。
なんか…すげぇ意外……」
「~~~!ち、ちがっ…ゃ、これはっ…ん、あッ」
先端から滲み出た透明の液体を指に絡めて、裏筋をつつぅ、ぬるり、と上から下まで撫でる。
その度にビクビク!と身体を震わせながら対馬は濡れた息を吐く。
「言い訳しなくていいですよ。
ほら、だってここ…もうこんなになってるよ?
ーーそっかぁ…こんなに性欲強いのに、ずっと、我慢してたんだ…先輩…」
「~~~………ッだからちが、っ…!」
まさか媚薬というクスリがそこに一枚噛んでいるとは思いもしない。
ある意味おめでたい勘違いである。
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