▽ 9.クスリなんてなくても…♡

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▽ 9.クスリなんてなくても…♡

対馬のマンションの寝室、ダブルベッドに傾れ込む二人。 「はぁ、っはあっ…先輩っ…好きだよ……」 「あ、っンっぅ……えの、んっんっ!ふっ…」 熱いキスをただ繰り返す。 「先輩、っ…これ、脱いでーーー…」 「え、あっ……!待っ……んんッ」 対馬のTシャツの袖を掴み引き上げ頭から抜く。 ついに全裸にされてしまった対馬は、今更になって恥ずかしくてたまらずベッドサイドに灯るスタンドライトの明かりを落とそうと、リモコンに手を伸ばす。 「あっ……」 榎本に阻止される。 「だめ、消さないでよ。 見たいからーーー…先輩のこと。全部」 「ば、バカッ…な、何言って…」 ーーーぬるっ… 「ひあッ⁉︎」 突然の感触に声を上げる。 対馬の身体に覆い被さった榎本の右手が、静かに下へ伸びてーーある場所へ指を忍ばせていた。 「ーー…。先輩。 ねぇ、先輩、男とヤッたことあんの?」 「~~~っ……な、無い…。無いに決まってんだろ…」 恥じらう対馬の声に、榎本はとても嬉しそうにニヤつく。 「そ、っかぁ……俺も無いよ?初めて同士だね。 じゃあここ、ちゃんと慣らさないとさ…」 ーーーグイッ! 太腿を掴み高く持ち上げられ、対馬の秘部が露わになる。 3度目にもかかわらずまったく自制の効かない、しっかりと上を向いてしまっているモノを目に、ぞくぞく、とさらに昂ぶる。 「ああ先輩……またこんな勃っちゃって…やらしすぎでしょ」 「う、うるさいっ!そういうこと言うなっ」 「強がんなよ……。ここ、触りますよ?」 「え⁉︎い、いや…待っ」 そう言うと榎本は、人差し指と中指二本を自分の口に含みれろり、と唾液を舌から垂らし擦り付けた。 ーーグチュ… 「は…っあッ⁉︎…あ、…ッ!」 榎本の長い指がクチュクチュ…といやらしい音をたてながらゆっくりと、対馬の中へと侵入する。 「うわ、先輩のなか……めちゃくちゃきついよ。ねぇ……先輩、どう?痛く無い?」 狭い内壁を指の腹で押し上げるよう少しずつ少しずつ奥へ進む。 「あ…ッあっあっ、!や、ッばかッ!そんなッ待っ……~~~っ!」 ある程度は覚悟していたとはいえ…… 初めての感触にとてもでは無いが平常心を保てず、榎本が何を言っているのか何を訊かれているのか理解する余裕など無い。 「はぁ…もう、先輩、エロすぎ…。 ねえ、気持ちいい?教えてよ……」 「い、やだッ…あ、あっ!だめ、だって、え、のもとッあ、ダメ、またイキそ……ッ」 「えっ、うそ?……またぁ?」 「あっだめ、って、あっ!イクっ‼︎」 ビクビク‼︎と全身を反り思い切り痙攣する対馬。
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