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▽ 10.やっと、4回目で…♡
「わかりました、先輩。
じゃあーーー、キス、して」
突然の真顔。
榎本はそう言って、真上から対馬の顔に唇を近づける。
すんでのところで止まり、「ン。」と唇を少し尖らせて対馬から口付けてくれるのを待つ。
「はっ、?いや…。む、無理……」
恥ずかしさの余り拒否するが、許さない榎本。
「いや無理とか無理。…ほら、早く」
「~~~~~…っ」
もうヤケクソ。
ここまできたら…もうどっちが誰にどこへ何したって一緒だ。
そう思い対馬は手を伸ばし、榎本の後ろ頭をむんず、と掴み自分の方へ引いた。
ーーーチュ!
「…はぁ、っ」
「………。
先輩、……あざといよ。ムカつく」
「え?」
ーーーグイッ!
「ーーー‼︎」
太腿を思い切り掴まれ両脚を高く持ち上げられた。
全て露わになる対馬の秘部。突然のことに驚き抵抗しようとするが前のめりになった榎本は許さない。驚くほど強い力の掌が下半身を動かせないよう固定する。
「ちょっ…とお前っ…!何す…っ」
「………」
直後に榎本のじっとりと舐めるような視線が上から刺さり、ドキリとして言葉を失う。
これまでに見たことのない、榎本の自分を圧抑する眼差し。
別人のようなその顔つきに対馬は思わず身震いする。
「先輩との初エッチ、俺、絶対優しくしようって決めてたのに……。
先輩が悪いんだよーー…もう、言われた通り“好きなように”させてもらいますからね」
そう見下ろしながら宣言し、…はぁッと猥りに包まれた息を吐く。
今にも弾けそうな程硬くなってしまった自分のモノを掴み、対馬の蜜部へと先端を当てる。
「え、あっ…⁉︎榎本、ちょっと…待っ」
「いまさら、待ったは無しでしょ…」
堪えきれず溢れ出てしまった半透明の滑る液体を絡めて、ヌルル、と皮膚にあてる。少しずつ、腰を前に押しやる。
ーーズズッ!
「ーーあぁッ‼︎」
榎本の大きなモノが自分の内部へ侵入ってくる物凄い衝撃に、堪らず対馬は声を上げた。内側から全身にかけてビリビリとまるで電流が走るような味わったことのない感覚に、意識が飛びそうになる。
「ああ、先輩っ…。いい…っ、はぁッ。…
ねぇ、…っ先輩……動くよ?」
「は……ッあ、待っ…、っ!
えの、もと……ッ
だめ、…無理、っ…あっあっ、あぁッ!!」
堰を切ったように動き始める榎本の激しい腰付きにダブルベッドが音を立てて軋み、シーツの上にはどちらのものとも言えない汗の滴が飛び散る。
「あっあっ!え、の…ッ‼︎早っ…
あッ!ぃあっーー待ッ…あぁっ」
潤んだ瞳で少しでも和らげて欲しいと懇願する対馬の声も届かず、榎本は腰を引いては思い切りガン!と強く前へ押し出す。
「う…ッあ、…!先輩っ……!
なか、キツい…ッ!はぁっ、はぁっ」
絶えず締め付け続ける対馬の内部で擦れる刺激。途轍もない悦さのあまり榎本は達してしまいそうになるのを堪え、掴んだ対馬の太腿に爪を立てる。
「あっあっ!ーーー‼︎
えの、もとッだめ、止まっ…あッい、ンッ‼︎」
後孔の奥深くまで突き上げられ脳天まで響き渡るような激しさと恍惚感に目の前に火花が飛ぶ。
その瞬間。
足の爪先からゾクゾクゾクッと這い上がるような快感の波濤が押し寄せ、堪らず対馬は上体を反り声を荒げた。
「だめ、ダメ‼︎…あ、ッいぁッ、いッ榎本ッ!
いくっいきそっ…あッ!」
「あ、ダメだよ…ッ!せんぱっ…!なか、キツいッ
俺もいきそっ……ッ!先輩っ好きだよ、あっ
あ、いくッ……!イクッーーー」
ーーードクンドクンッ
二人は同時に絶頂に達したーーー…。
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