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「時間終わってるよね?」
はい。わかってます副料理長…。
「俺はやらないからね」
「わかりました。無理言ってすみません。」
はぁ。そりゃそうだよね。戻ってお客様に謝ってこよ…
すると隣の厨房で手招きするもう1人の調理場さん
「今ある材料ならコレとコレなら俺が作れるから聞いておいで。あ、おれ、橋本ね」
副料理長に聞かれないよう小さな声で話してくれた彼は調理場の中堅さんで橋本さんというらしい
「え、いいんですか!?ありがとうございます!」
びっくりして大きな声で返事をすると、帰り支度をしながらジロリとこちらを見る副料理長。
「シーーーーッ」
なんて慌てて私を制す橋本さんに
口を抑えて小さな声で
「すみません…」と返し、ふふふと笑う私
「早くお客さんとこ行っておいで」
「はい、行ってきます」
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