あの世とこの世の狭間

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あの世とこの世の狭間

目の前は真っ暗。 ここはどこだろう…。 そんな事を思っていると声が 聞こえてきた。 「人が死ぬ時は決まっている。 それは変えられない。 変えられるのはただ1人。」 ずっと繰り返してそんな事を 言ってくる。 声を振り絞って答えた。 「そんなことない。 決意があれば変えれる。少なくとも そう思う。」 「たとえ自分の命に代えても?」 「代えても。」 「ふっ…そうかい。 あんたたちの愛に心が動かせられてしまってね。 ラスト1回…次が最後だ。」 「えっ?」 「行って来い。 神は気分屋のものでね…君たちの愛に 動かされてしまったのだ。」 そう聞き覚えのある言葉を言われて、 私は意識を失った。
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