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愛とは 夫婦とは SEXとは Ⅳ
シャワーを浴びながら、
「太陽のお願いとか欲望は全部受け入れられるのに、太一のは無理だった。どうしても、気持ち悪いって思っちゃって。」
「そっか。まぁ、それは仕方ない!あれは異常だから。あと、俺たち信頼関係みたいなのがあるでしょ?多分お互い、人間としても尊敬してる。少なくとも俺は。」
「信頼関係。今太陽に言われて初めて気付いたかもしれない。太一とわたしには、きっとそれが欠落してた。太陽のことは、出会ってから今までずっと信頼も尊敬もしてる。」
「それなら、俺たちは絶対幸せになれるね。」
「うん。」
「よし!じゃあ帰ったら婚姻届書こうか!でもその前にご飯食べてこう。お腹減った。」
「三回も出したからね!」
「言うなって!」
「だって、反応が可愛いんだもん。好きな子に意地悪しちゃうのって、きっとこんな感じなんだろうな。」
「いつになったら俺は大人の男として見てもらえるのかな。。心配になってきた。」
「太陽のこと、可愛い可愛いってするのわたしの楽しみだから、奪わないでよ。」
「じゃあ、胸に顔を埋めていい?」
「それはまた今度!」
「何でだよ。。」
「太陽が直ぐにまたしたくなるように!」
「なら我慢する。でも最後にキスだけ」
と言って、太陽は舌を入れて激しくキスをした。
帰宅後、由美と隆弘に太一のことを報告した。
由美は、
「遥さんが元気に帰ってきてくれてよかった。二人ともゆっくり休んでね。」
と言うと、隆弘も由美の話に相槌を打ち、
「事情が変わったから、今後二人が住む家のこと、改めて考えないとな。また今度ゆっくり話そう。おやすみ。」
と言ってくれた。
太陽は、
「じゃあ遥、今日はゆっくりお風呂に浸かって寝ようか。」
とその場で言ってしまったので、
「えー。また二人で入るの?どれだけ仲良しなのよ。太陽、もう遥さんがいないと生きていけないんじゃないの?」
と由美に言われて、
「いいだろ!最近は別々に入ってたし、久しぶりに一緒に入ったって。」
と言いながら太陽は顔を真っ赤にしていた。
「太陽、お前のそんな表情を見られて、お父さんは嬉しいぞ。」
と隆弘も言った。
「もういい!遥行こう!」
と言って、遥の腕を引っ張り太陽の部屋に連れて行った。
「絶対一緒に入る!」
と言って、遥の分の下着とパジャマまで用意した。
「ここにいると、楽しくて元気が湧いてくるよ。」
「俺は、アイツの心配が無くなったなら二人で伸び伸び暮らしたい!この間母さんに、遥に対して過保護なんじゃない?って言われてさ、正直放っておいて欲しいよ。」
「あはは。わたしの下着とパジャマ用意しちゃうところとか、正にそうだよ。」
「嫌なの?」
「全然。大切にされてるって実感できる。でも、お義父さんの言う通り状況が変わったから、そろそろ自分のことちゃんと考えないと。」
「そうだよな。結婚したって遥は遥だし、俺の思い通りにできる訳じゃないから。これからどうしたいか、考えが纏まったらちゃんと話そう。家のことも。」
「太陽はどうしたい?」
「俺は。うーん。SEXの頻度は減らしたくない。あと、仕事から帰ったらエロい格好で待ってて欲しい。」
「。。。」
「ダメかな?」
「そういうことじゃないでしょ!」
「でも、俺にとってはすごく大事なんだけど。。本気で。」
「真面目に言ってるの?」
「うん。」
「分かった。今度話そう。遅くなっちゃったし、婚姻届は明日書こう。お風呂入ろうか!」
二人でゆっくり湯船に浸かって、この日はぐっすり眠ることができた。
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