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初めてデートした後の彼との関係
優樹とデートして幸せを感じた日。
この幸せが続いて欲しいと思ってた。
彼女になれるんじゃないか、そんな期待を抱いていた。
デートをした後も優樹からのLINEはきていた。
バイトが終わった
今日は吉牛に食べにいった
簡単な内容ではあったが、彼の生活を知れる貴重なLINE。
学部が違うので、大学でたまたま会うことはほとんど無かった。
この時既に遥は優樹に恋をしていた。
大学で会えた日は、それだけで一日幸せな気持ちになれたし、会えない日は周りから指摘されるくらい元気が出なかった。
初めてのデートをしてから2週間後、優樹からLINEがきた。
「俺一人暮らしだから、今度遊びにこない?」
と。
遥は未経験だったが、男の一人暮らしの部屋に遊びに行くことの意味は分かっていた。
優樹が自分のことを気に入ってくれているのは何となく分かる。
でも、彼女がいるし、そういう関係になりたいならちゃんと別れて自分と付き合ってからにして欲しい。
そんな気持ちだった。
何せ遥にとっては初めてのことである。
自分で答えが出せなかったので、友達の麻友に
相談してみた。
麻友はこう言った。
「優樹君は彼女と別れる気はないんじゃない?遥のこと気に入っているのは事実だと思うけど。本当に好きで付き合いたいと思っていたら、彼女と直ぐに別れるよ。それをしないでいきなり家に来ない?なんて変だよ。」
麻友の言っていることは正論だった。
でも、麻友はこうも言ってくれた。
「遥が優樹君のこと凄く好きなのは分かるよ。そういう気持ちってさ、正論でどうにかなるものでもないんだよ。遥が自分で後悔しないように、最後は自分で決めるんだよ!」
麻友の言葉は有り難かった。
決めるのは自分。
そして決めた!!
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