俺の家に来ない?答えは

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俺の家に来ない?答えは

YES!! まだ付き合ってもいない、しかも彼女がいる優樹に誘われた。 でも、後悔だけはしたくなかった。 結局自分で答えは出すしかない。 遥は 「うん!遊びに行かせて。いつが空いてる?」 とLINEで返事をした。 「明日来なよ!」 直ぐに返信がきた。 心の準備をする間もなく、初めて好きになった人の家に行くことになった。 遥は未経験だった為、何をどう準備していいか分からなかった。 スマホで調べても経験したことが無いが故にイメージが湧かず、いつも通りの遥で行くことにした。 優しい優樹だから、いきなりそんな関係になることはないだろう、もしかしたら彼女と別れるから、自分と付き合おうと言われるかもしれない。 そんなことを考えながら待ち合わせの場所に向かった。 優樹の自宅から近い駅で待ち合わせた。 優樹は時間より前に来ていた。 遥の顔を見て 「今日は来てくれてありがとう。家近いから行こっか」 と優樹は嬉しそうに言った。 家に着くまでの間 「わたしが家に入って、彼女さん大丈夫?」 「大丈夫大丈夫!」 こんなやり取りをした。 本当は、 わたし優樹君のこと好きになっちゃった。彼女と別れてわたしと付き合って欲しい。 と言いたかったが言えなかった。 優樹の家は近かったので、ほんの数分で着いてしまった。 「散らかってるけどどうぞ。」 「ありがとう。お邪魔します。」 「そんなに緊張しないで!笑」 「あ、うん。。ごめん。男の人の部屋に入るの初めてで。」 「そっか。じゃあこっちに来て。」 優樹はいきなり遥の腕を引っ張り、部屋の中に引き入れた。 遥はビックリして心臓が飛び出しそうだったが、優樹がそのまま抱きしめてくれたことが嬉しかった。 でも、その嬉しさは長くは続かなかった。 優樹がいきなり下半身を露出させ、 「俺の、好きにしていいよ」 と言ったのだ。 遥は頭が真っ白になった。 「えっと、初めてだからよくわからなくて。」 「じゃあまずは舐める練習からしてみる?」 「うん。上手くできるか分からないけど。」 優樹はやり方を教えてくれて、遥はその通りにした。 つもりだったのに。 上手く出来なかったようで、 「もういいや。遥に入れていい?」 と聞いてきたので 「うん。」 と答えるしかなかった。 でも、未経験の遥にいきなり入るはずもなく。 ショックだった。 上手く出来なかったことも、気まずい空気にしてしまったことも。 優樹がもう少し優しくリードしてくれると思ってた。 いきなり?何で? 優樹はどうしたかったの? わたしが初めてって知ってたよね?
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