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交際 初体験 I
同僚の太一に告白された遥。
悩んだ末に出した答えは。
仕事終わりに2人で飲みに行った。
軽く飲んでから、遥は切り出した。
「この間の返事をしたいと思って。」
「うん。待ってたよ。緊張するわぁ。」
「待たせてごめんね。」
「で?」
「宜しくお願いします。」
「え、え?それって付き合ってくれるってこと?」
「うん。いつも仕事でわたしのことフォローしてくれてありがとう。そういう優しいところ好きだよ。」
太一の顔はみるみるうちに赤くなり
「嬉しい!こっちこそありがとう。これから宜しくな。」
こうして遥は正式に太一と付き合うことになった。
正直な気持ち、優樹の時のようなトキメキや好きという気持ちは無かったが、最初はそれくらいでいいと思っていた。
自分だけを好きになってくれる人がいる、これは遥にとっては何よりも嬉しいことだった。
付き合い始めても太一は変わらず優しかった。
二人で色々なところに出かけた。
ある日、映画館で偶然職場の人に会ってしまい、付き合っていることは公然の秘密となった。
付き合って1ヶ月程経った頃。
太一からホテルに誘われた。
「大事にしたいとは思ってるけど、そろそろ俺限界で。いいかな?」
ドライブデートの帰りに生まれて初めてホテルに入った。
実はこの時、遥はまだ処女であることを太一に伝えていなかった。
伝えるきっかけはいくらでもあったのに、見栄もあって、大学時代には彼氏がいたと嘘までついていたのだ。
処女であることが恥ずかしかったし、重たい女だとは死んでも思われたくなかった。
きっとバレない
本気でそう思っていた。
バレずに最初のSEXを済ませてしまえばいい。
一方太一は、高校時代に付き合っていた彼女とSEXしていたことを以前に普通に話していた。
そこまで好きな相手ではなかったようだが、性欲旺盛な高校時代に何となく付き合っいた彼女とSEXをしていたらしい。
酔ったはずみで、挿入の気持ち良さは普通ではないとも言っていたことを思い出した。
真面目な高校生活を送っていた遥には驚くべきことではあるが、世の男たちにとってはこれが普通なのであろう。
優樹もそんな気持ち良さをわたしに求めていたのだろうか
これを聞いた時、余計に太一には言えないと思った。
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