「能力」が使えるようになった高校生

格闘？

「あ〜困るんだよね〜そういうの...付き合えや！」
何人かの女子が怯えている。

俺は内心で溜息をついた。こういう無駄な争いは本当に避けたいんだが、どうやら逃れられないらしい。
「わかったよ。」そう小さくつぶやく。俺は立ち上がり、軽く肩を回した。「じゃあ、少しだけ付き合ってやる。」
そう言った瞬間、時間が止まったかのように立ち残ってるのは俺だけだった。
俺の「クロノスセイジ」の力を使ったのだ。止まった時間の中で、俺は彼らの周りを一瞬で移動し、それぞれのポケットから持っていた小さなナイフや凶器を取り上げた。そして、全員の足元にわざと転ばせるような配置をした。
時間を再び動かすと、彼らは突然バランスを崩して転び、持っていた武器が地面に散らばった。驚いた表情を浮かべ、彼らは状況が理解できない様子だった。それは周りの人もそうだったのは言うまでもない。