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「美しい女性二人と話せたのに迷惑だなんて……これもなにかの縁ですし。一緒にミッドミッドナイトに参加をしません?」
お連れの方がいるなら諦めますが、とツーブロックの男が笑みを浮かべた。
「カップル専用のイベントだったような」
「男女グループで参加のできる施設もありますよ。水中お化け屋敷とかアトランテスラ城の秘宝探しとか」
否定的な意見を口にしたユニとは裏腹にアヤはお化け屋敷や宝探しに興味があるようで目を輝かせる。
「面白そうじゃない!」
「風邪っぽいから帰ろうとしていたような」
「もう治った。せっかく誘ってくれているのに断るのも悪いじゃん」
それに男前だしさ、とアヤがユニにだけ聞こえる程度の声量で言う。
「知らない人だし、危ない目に遭うかもしれないよ」
ツーブロックの男の顔色を気にせず、ユニがあけすけに口にすると。男女の関係はいつも危険だよ……とアヤが冗談めかしていた。
「確かに男として、二人を絶対に襲わないとは約束できませんね。とても魅力的なので」
「どれだけ正直に話してくれたとしても、わたしは信じたりしません」
ユニに睨まれてかツーブロックの男が肩を竦めた。
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