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八雲ユニ 1回目
三日月を見上げるように、透明の浮き輪に乗り水上を漂う八雲ユニはプールサイドに置いといた安物のビーチサンダルを履いた。
白いフリルビキニ姿の濡れたユニの豊満な乳房と斜めがけした黒色の防水ポーチが歩くたびに揺れる。
浮き輪を友達に預けてユニはバスタオルで切り揃えた短い黒髪、身体を拭いてから飲み物を買いに向かう。
どこか幻想的な光でライトアップされた和風の建物やナイトプール用に改良された桜。それらを背景に写真を撮る女性たちを、ちらりとユニが横目で見ている。
突然……風鈴型のスピーカーから不気味なメロディが響く。ミッドミッドナイトと呼ばれるイベントが開催をする合図なのだが。
今日、初めてこのナイトプールに来たユニはそのイベントの存在を知らなかったのか目を輝かせる。
にたりと笑い、黄色のサーフパンツを履いた白髪の男がユニに近づいていく。
「こんばんは、お姉さん。もし良かったら、おれと一緒にミッドミッドナイトに参加してくれません?」
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