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「何で泣いてんの?」
さっきと同じ様に麻生の左手が、そして唇が、私の涙を拭ってくれる。
「何でもないよ」
「俺の関わった店、他にもまだあるからさ…今度一緒に行こうぜ」
「…」
「三人でな」
麻生は当たり前の様にそう言って笑った。
そんな君の柔らかい笑顔に、
君と過ごす日々を想像してみたくなる。
「…俺、ここに住んじゃおっかな?」
この先何年も何十年も君と一緒に生きていく…
そんな日々を、願ってみても良いかな?
END
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