三度目の再会

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恋愛はもういらない。 結婚にも興味はない。 大切なものは少なければ少ない方が良い…そう思うだけ。 だからって、誰かを好きになる気持ちを止める事はできない。 乾いた心と身体はいつだって、幸せになりたいと疼いている。 柔らかい(きみ)の笑顔が好き…好きなの。 君が良い。 君が良い。 君と過ごす日々を想像してみたくなる。 携帯が鳴り、現実に引き戻された私は麻生を押し退()けて店内に急ぐ。 課長や同僚たちに挨拶をして店を出ると、そこにはまだ麻生が立っていた。
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