10人が本棚に入れています
本棚に追加
「やあ」
ふたりのもとへダンハがやって来た。近くに空いている席がないので、ダンハは立ったままでいる。
「こちらの男性は?」
メンジがダンハのことを一方的に知っているだけで、ふたりはこれが初対面だ。ダンハはメンジについて、ナカヤマにたずねる。
「異世界転生者のメンジさんです」
メンジはダンハを注意深く見る。彼が反逆者なのか、ディミトリのために、自分が鎌をかけるべきだと感じた。
「異世界――」
メンジはダンハを注意深く見る。彼が反逆者なのか、ディミトリのために、自分が鎌をかけるべきだと感じた。
「俺、ナカヤマちゃんのことを君に渡すつもりはないけれど、いい?」
片方の口角を上げて、煽るように言う。
「君は僕が王女を目当てにここへ来ていると思っているのか? だとしたらそれは誤解に過ぎない
最初のコメントを投稿しよう!