episode 2 経験

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この世界に入るまで、 自分がSだとかMだとか、考えたこともなかった あったとしても多分、女性だし、基本される側だし、Mなのかな?くらいのふんわりした答えしか出せなかったと思う そんなある日、決定的な出来事が起きた 初指名のお客さんが来店 いつも通り、話し方、仕草、会話の内容から 相手の求める理想を汲み取っていく 少し支配欲が強い人なのかな?? プレイに入ったとたん、私の予想は的中した 今までの穏やかな話し方から一変して 私の弱いところを見つけると集中的に攻め立て 「こんなにされて感じてるの?」と耳元で責められ とにかく休む暇なくいかされ続けた 風俗にくるお客さんにしては めずらしく上手かったのでびっくりだった このままやられっぱなしではいけないと息を整え、 「今度は私の番ね」と攻守交代宣言をした 私が上になるときに、 偶然手が彼の乳首に触れたその瞬間 「っあ...」 彼の口から小さく声が漏れたのを 私は聞き逃さなかった ??まさかな、と思いながら 彼の胸にそっと指を這わす そして乳首の周りを 触れるか触れないかの強さで撫でていく 「ぁ...はぁ...」 あれ、気持ちよさそう これ乳首触ったらヤバいやつだ 自分がされて気持ちいい時のように 乳首を優しく撫でる -ビクッ!! 彼の身体が跳ねた その瞬間、私の身体にも電流が走ったかのような気持ちよさが押し寄せる え?あれ? なにこれ、ぞくぞくする 片方の乳首を舐めながら片方は指で刺激する たまに爪でカリッと引っ掻かいてみると 「ああっ...」と気持ちよさそうな声をあげる ふと下を見ると 彼のモノは先っぽから透明なものが溢れて びくびく痙攣していた 「こっちも触ってあげるね」 先っぽから順番にさわさわしながら撫でてみる まだ激しくはしない、撫でるだけ 「も、無理っ...ちゃんと触って」 ...懇願という言葉が相応しい その言葉にぞくぞくして 自分が異常なくらい濡れているのがわかった 私がSに目覚めた瞬間だった 彼のモノを手で包み込むようにして 上下に滑らせる もうすこし...焦らして... 考えていたら ビクンッ 彼はあっという間に果ててしまった 一緒にお風呂に入った時には もう最初の穏やかな彼に戻っていた 「なんかすごかったね...」 彼が呟いた 「うん、すごかった...いつもあんなに感じるの?」 「攻められるの嫌いじゃないけど あそこまで興奮したのは初めて! めちゃくちゃ気持ちよかった! なんか新境地開いた気がする!」 彼は興奮気味に私を抱きしめながら言った 普通セリフ逆だよなぁ...ま、いっか 私も新境地開いたことだし 彼とはその後も何回か 男の潮吹きに挑戦したり、 SMプレイっぽいことをしてみたりもした 彼はどんどんM男化していき 私の中のSが完全に開花してしまった その後彼は結婚して一児のパパになり、 お店も卒業していった たくさんの経験をさせてくれた 彼には本当に感謝しかない
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