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2024.11.23
何日か前アマプラで「落下の解剖学」というフランス映画を観た。
作家を目指すがなかなか思うようにいかない元教師の夫とすでに作家として有名になっている妻の話──なんだか設定からして切ないものがある。
夫は嫉妬か本心か、自分が書けないのは忙しい妻の替わりに子供の面倒や家事をしなければいけないせいだと腹を立てている。それに加えて、自分が途中で投げた小説のアイデアを合意の上で妻に譲ったものの、妻はそれでまたもやヒットを飛ばし、当然、このことも面白くない。
妻からすれば、夫がすることは全てが中途半端。
教師を辞めてペンション経営をしながら執筆したいという夫の願い通りに、山荘を買ってはみたものの、夫が自分でやると言った内装は一向に仕上がらず、肝心の小説はいつも中途半端で最後まで書き上げることが出来ない。
それにヒットした小説は、夫のアイデアといっても使ったのはほんの一部分のことで、仕上がったものは全く別の小説だ──と妻は思っている上、家事を押し付けられると言うが、自分が小説で稼がなきゃどうするの?という思いもある。
そしてある日、二人の憤懣はとうとう爆発して大喧嘩となるのだが、喧嘩の翌日、屋根裏の窓から地上に落下したと思われる夫の死体がー💦
というお話。
タイトルがかっこいい。
「落下の解剖学」──なんて。たまにあるよね、センスの塊みたいな邦題。
この映画の中での¨解剖学¨というのは、法廷で行われる色々な角度からの検証を表していると思うけど、果たして夫の死は事故か自殺か他殺か──と、被疑者として逮捕されたのは当然妻なのだが……。
結局のところこの映画、ほぼ法廷劇が中心な割りには誰が犯人かっていうのは曖昧に終わる。しかし結末はこの際二の次で、裁判というものは真実より勝敗なの?って思わされるところが、ちょっと怖い。
劇中で妻が弁護人に訴える、
「私は夫を殺してなんかいない!私は無実よ」
すると弁護人、
「あなたが無実かどうかは関係ない……あなたがどう思われるかだ」
ひゃ~😱
怖いな~裁判って……それゃ冤罪も生まれるわって感じでした💦
↓話は変わり、近所のお洒落マンションにイルミネーションがー✨
うちのアパートとは大違いじゃわ…( -_-)o
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