1.目覚め

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「・・・そうよ。・・・ここは、病院」 「病院・・・?」 男はあらためて腕に繋がったチューブを見た。 「それで、あなたは・・・もちろん、病院の患者よ」 女性は人差し指で男を差した。 「俺は・・・病院の患者?」 女性はじっと男を見た。 「あの、もっと状況を詳しく説明してくれませんか?」 男は女性にすがるように聞いた。 しかし、男にはこの女性にそんなことを聞くのが正しいことなのか分からなかった。
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