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あまりにも突然だった。
君が倒れていた部屋には、きちんとたたまれた洗濯物。
それからの数日は現実なのか夢なのかも分からないくらい忙しくバタバタと過ぎていった。
娘が二人、傍に居てくれたから何とか大変なことも乗り越えて来られた。
女の子を産んでくれた君に感謝しているよ。
僕はまだまだ、しなければならないことがたくさんあるから……。
しばらくは君の傍には行けないからね。
娘たちを大切にしてくれる男の元に嫁がせて……。
店の方は新しいメニューも考案中だよ。
すべて出来ることをやり切って、それから君の居るところに行くから……。
その時は君は笑ってる写真のままで……。
僕はもっと歳をとっていると思うけど……。
年寄り扱いしないでくれよ。
気持ちは今のままだから……。
君を愛する夫を快く迎えてくれよ。
「会いたかった」
と一言、僕に言って欲しい。
頑張って生きてきて良かったと心から思えるように……。
それが僕にとって最高のご褒美だから。
～ 完 ～
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