51 稼ぐ方法

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51 稼ぐ方法

方法は一つだ。 そう、私の力で稼ぐしか無い。 そして、あらかた目星はついていた。 何をするのか? 皆さんエッティの街に卵焼き屋をオープンしたのを覚えているだろうか? だし巻き卵をメインとした卵焼き屋である。 私はエッティを食の街として復興させるつもりだった。 そこで、今回エッティに出す店は… うどん屋、だ! 私はエッティの街から料理人を集めてうどんの作り方を伝授した。 こねて、丸めて、広げて、切って… やっとうどんが出来上がり、次は茹でる。 「なるほど… パスタと似ているな。」 料理人の1人が言う。 「まぁ、日本版パスタ、と言ったところですわ。」 「ニホン…?」 「あぁ、なんでもありませんわ。 では、次につゆ、つまり汁を作ります。 これは、水、醤油、出汁、みりん、酒、でできますわ。」 そして、みんなで食べてみる。 「こ、こ、これは…! うまい! つるりとした食感とコシ、あっさりしたかと思えば醤油と出汁のコクが追ってくる!」 「つまり、美味しいな!」 「こりゃあ美味い!」 というわけで、いよいよメニュー決めとなった。 かけうどん ざるうどん ぶっかけうどん きつねうどん 肉うどん カレーうどん 月見うどん ワカメうどん などを、試作して、料理人達に教え込んだ。 そして、いよいよエッティの街にうどん屋がオープンした。 うどん屋は大・大・大人気で、なんとか、バルド城を補修する費用の1/3ほどができた。 だが、あと2/3足りない… どうしたものか、と悩んでいると、バルド侯爵から連絡があった。 文によると、深い井戸を掘っていたら、水では無い液体が出てきた、というのだ。 私は至急バルドに向かった。 「これは、これは、エティーナ様…!」 「挨拶は後ほど… して、その液体はいずこに?」 「はい、こちらにございます。 瓶に入れておりました。」 私は瓶の匂いを嗅ぐ。 これは…! このぬめり、匂い、色! 間違い無い、これは、石油だ! 「やはり、出ても仕方ない価値ない物にございますか?」 「いいえ、価値ならありますわ。 のれは、石油、という資源なのです!」 「はて、セキユ?」 「錬金魔導師はおりますか? 私の予想に間違いなければ、石油からある物ができるはずでございます!」 そして私の読み通り、石油から、錬金術によって、ポリエステル、ができた!!! これで、バルド城を補修する財源が出来ましたわ! 私はバルドの街でポリエステル製品を売り出す事にしたのだ。 その主な物は、水着、傘、バッグ、洋服、などだ。 ポリエステルはサラサラしていて、夏にも良いし、水にも強いのだ。 特に水着は大ヒットし、多くの人が爆買いした。 こうして、バルド城の修復が始まった。
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