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53 バルドの復興
そうしていつもの日々に戻ったその日、バルド城の補修の進み具合を視察しに行く事にした。
バルド城の堀は土魔導師と水魔導師が補修し、城壁も石工職人達によって立派にやり直されていた。
私は一安心した。
石油のポリエステルの水着や傘、洋服などは飛ぶように売れているし、うどん屋も盛況だ。
バルド城を建て直すには、問題が無いように思える。
しかし、どうせならば、もっと金儲けしたいものだ。
何せ戦には金がかかる。
軍資金は少ないよりも多い方がいいのである。
うーん、ポリエステルがあるならば、浮き輪もきっと作れるはずだ。
しかも、水魔導師もバルドには居る。
となれば!?
作る物はただ一つ!!!
そう…
アスレチックプールだ!
私は大掛かりな工事を指揮して、アスレチックプールを築いた。
巨大なウォータースライダー、回転するプール、大小のプール、そらして、トランポリンに、スプラッシュシェイカー。
だいぶ費用がかかってしまったが、取り返せるだろう。
そして、アスレチックプールはその晴天の日にオープンした。
戦国の世なのにも関わらず、大陸全土からアスレチックプールには観光客が押し寄せた。
こうして、バルドの街は水の街として復興を遂げたのだった。
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