59 ファウルVSエティーナ

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59 ファウルVSエティーナ

その日、陛下が私の部屋に来られていた。 相変わらずイチャラブするかと思いきや… なんだかその日は雲行きが怪しかった。 「そなたは戦においては優秀だが、内政においては俺の方が勝っている。」 そう言われて黙っている私では無い。 「あら、何をおっしゃいますか? 陛下の内政の策など、愚策。 私こそ内政でも外政でも超優秀、というものですわ。」 「ぐ、ぐ、愚策だと!? よう言うたな!? そなたこそ、内政はイマイチでは無いか!?」 「な、な、なんですって!?」 「よかろう。 ならば、勝負しようじゃないか!!!」 「望むところですわ! して、勝負の内容は!?」 「簡単な事よ。 3ヶ月の間にどちらがより、税収を上げれるか!? だ! どうだ! 怖気付いたか!?」 「ま、まさか! 受けて立ちますわ!」 そして、陛下と私は別々の部屋で眠った。 見てらっしゃい! 内政でも陛下に勝ってみせるんだから!!! 私はそんな事を思いながら眠りについた。 翌朝、マリアが呆れながらオムレツを取り分けた。 「まぁ? それでは、陛下と勝負をなさるのですかぁ!?」 「えぇ、何もそんなに驚く事は無いでしょう? 陛下と私は永遠のライバルだもの。」 「エティーナ様… そんな強情はられずに、陛下と熱い一夜でも…」 「今私は熱く燃えているわ!!!」 「そう言う意味ではありませんわ…はぁ…」 マリアはまだ食べていない皿をさっさと下げて行った。 あぁ… 私のオムレツがぁ… ま、まぁ、良いわ! とりあえず内政よね! えぇーと、何をすれば良いかしら? ライスレストランも、卵焼き屋も、大病院に、アスレチックプールも作ったし… 後作ってないものといえば…? そうだわ! アレがあったわ! 私は厨房に向かい、あるものを試作した。 それは… ()()()()だった。 そう、ラーメンが無くては始まらない! ラーメン店ならば、大量の税収が上がるはずだ! そして、エッティの街にラーメン店が建てられ始めた。 私は料理人を何人か雇い、ラーメンを教え込んだ。 ラーメンは瞬く間に大ヒットして、沢山の税収を私に運んできたのだった。 こうして、内政合戦は私が一歩リードしているかのように思われた。
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