生徒会は普通じゃない

８

「はー。」
生徒会室の机で今にも寝そうなのは副会長、 涼風凪。

何もやることがないから、 今は宿題を片付けている。
「...」
コトは黙々と進めて、 もう終わりそうだ。

「はぁー、 甘い菓子とか無いと勉強する気が起きない」

げっそりしているのは気のせいだ ろうか。
コトは無言で鞄をあさると、バ ームクーヘンを取りだした。
そしてスッと凪の前に置く。

「えっ?いいの?」目が輝き出す凪。
コトは無言で頷く。

「ありがとう! 命の恩人! 神様! 一生拝みます!」
「は?勉強しろ。」
「!!!」

コトの初めての敬語無し発言!
凪、 驚きすぎだ。

「気を取り直して勉強勉強...」
逃げんな!

こんなんでいいのか。 生徒会。