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だが、もちろん走馬灯などではなく、違う。
数人いる男の子たちの中の一人を攻略し、クリア出来たという達成感で蓮乃は今、胸が一杯なのであった。
これまで通ってきた恋愛イベントのシーンを頭の中で思い出しながら、蓮乃は
(やっぱり“当たり”だなぁ…)
とどこか幸せに思いつつ、余韻に浸りながら、ゆっくりと思考が徐々に闇へと落ちていく。
蓮乃の思考がゆっくりと落ちて行き、数秒後には規則正しい小さな寝息だけが聞こえてきた。
「……」
幸せな気分のままで蓮乃は完全に眠りにつく。
蓮乃の部屋には当然のことながら、蓮乃の小さな寝息しか聞こえなくなった。
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