プロローグ

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と思ったら、唐突に、だけどゆっくりと先程蓮乃自身が投げ置いたゲーム機の電源が再び入る。 この部屋には寝入っている蓮乃以外、誰も何もいないというのに、自然と勝手に電源が入ったのだ。 もちろん寝入っている蓮乃にこの状況に気がつけるはずがない。 ゲーム機の電源がつき、ゲーム画面が再び映し出された。 ゲーム画面が映し出されると、数秒してから画面から映し出される光の加減が徐々に強くなっていく。 ゲーム画面からの光は徐々に強くなって行き、数秒の間で蓮乃の部屋全体を包み込む程になっていった。 部屋全体が光に飲み込まれ、ベッドの上で寝こけている蓮乃も光の中へと飲み込まれて行く。 ここまでの異常事態なのだが、不思議なことに蓮乃は一切気づかず、起きることもまったくなく、眠りこけたままだったのだ。
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