プロローグ

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蓮乃だけではなく、異常事態起こりながら、他の誰も気づかなかったのである。 部屋も蓮乃も強い光の中に完全に飲み込まれたと思った瞬間。 広がった光は一気にゲーム機へと集まり、収束した。 一気に光がゲーム機に収束し、部屋の暗さが元の豆電球だけの暗さまでに戻る。 一見すると、光に包み込まれる前とまったく何も変わっていないように見えた。 が、ベッドの上で寝こけているはずの蓮乃の姿がどこにも見当たらなかったのである。 これだけのことが蓮乃の部屋で起こりながらも、蓮乃の姿が消える最後までなぜか誰も気づかれてはいなかった。 光が収束したゲーム機はゲーム画面がすでに光を放っておらず、真っ暗になっている。 …ゲーム画面が真っ暗になっただけでなぜかゲーム機の電源は入ったままだった。 蓮乃がなぜかいなくなり、後の部屋に残ったのはなぜか電源が入ったままのゲーム機だけなのである。                           プロローグ 終わり
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