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蓮乃は自分の記憶を頭の中で探り、巡らせていく。 記憶を巡らせようとし、両腕を組もうとして、腕を上げた。 上げた腕が当然目に入ると、蓮乃は 「ん!?」 と大きな声を上げて、驚く。 驚いた蓮乃はその場で動きを止めた。 目に入ったモノは明らかに蓮乃が着て来た服装ではない。 元々、蓮乃はパジャマを着ていた。 と言ってもここで言うパジャマはパジャマではなく、いわゆる部屋着である。 上は袖や裾、襟元がくたびれ、ヨレヨレの薄手のスウェット、下は学校指定と思われるジャージという統一性の欠片もない組み合わせだった。 だが、今蓮乃が着ているのは上が長袖で腕の袖口部分が少し広がっており、垂れ下がっていうような衣装になっている。
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