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これが蓮乃だった。 …まぁ、ただ単に考えることを放棄したとも言えなくもない。 頭の中を切り換えるようにして、蓮乃はその場でクルリと踵を返し、歩き始めた。 道は砂利が敷き詰められ、砂利道になっており、両端には色とりどりの花々がたくさん咲いた背の低い垣根。 その景色を何気なく見ながら、砂利道を歩き始めた蓮乃は数秒してから、 「あ!」 と声を上げる。 景色を何となくだが眺めていたら、思い出した。 ここは異世界。 しかもただの異世界ではない。 どこか見覚えのあるここはゲームの中の世界だったのだ。 それもジャンルは乙女ゲーム。 「え!?」
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