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そのことに気づいた蓮乃は驚いた声を短く上げ、続けて、 「何で!?」 と驚いた声のまま、疑問を口にする。 当然その場には蓮乃以外誰もいないので、蓮乃の疑問に答えは返ってくるはずもなかった。 沸き上がってくる疑問に顔をしかめつつ、不思議に思ったが、すぐに (考えても仕方がない、か…) と開き直ったように思い、 「まぁ…、いいか…」 と小さく呟く。 ここがゲームの中っぽいということは何となく分かった。 どうして蓮乃がここにいるのかまではまったく分からないが…。 今はそれだけ分かっていれば十分である。 考えたところで今、答えが出ないことは考えないことに蓮乃はしていた。
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