第3話

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第3話

 ランタン祭。  命を閉じた仲間のために集まり祝福を催すのが季節の変わり目のひとつとされている。  首都に戻ると街は春を迎える支度を整えるように軒先にはランタンが下げられていた。  ランタン祭を終えれば春を迎えるのだが、この季節はあまり好きではない。  嫌な時期に帰ってきたとため息を吐く。 「メロジット、なんだお前帰ってたのか」 「ああ」  本部に報告に行ったジョンを待っていると声がかった。髭を生やした筋肉隆々の同期の男だった。 「じゃあお前も来い。今日は酒を飲む日だ」  どちらかと言えば付き合いで飲む程度で、酒も煙草も好きではない。もっと言えば、こういう場所はあまりすきではない。すきではなかったが視界の端にハロウリィの姿が見えて腰を降ろすことにした。  等間隔に用意されたグラスに酒を注がれ飲み込んだが生温くなっていてそれほど美味しくはなかった。  部屋を見渡した時ハロウリィの隣に見慣れない顔が気になって口を開いた。 「なあ、あれって。誰」 「あーあいつは新人のカミール。ハロウリィのとこに入った新人だ。なんでもあいつんとこの支部に入りたくて入隊したって聞いたな」  ハロウリィの管轄する支部は季節に特化した陣営が集まりあまり人が入ることはない。 「ハロウリィとできてるんだと」 「……なんだそれ」 「カミールは元帥の娘だ。だからつまりまあそういうことだ」 「もう公認になってるってお前おんまり本部にいないから知らねえか」 「まさかあいつが一番はやく結婚するなんてな」  与太話に適当に相槌を打つ頷きながら、頭の半分ではどうして他人からあいつ以外の奴からそんな話を聞かされないといけないのだろうと思っていた。  どうしてあいつは俺にその話をしないのだろう。 「お前は飲むな。俺の分がなくなる」  考えがぐるぐるとまわった中でさえ特定の声を耳が拾い上げる。 「いーじゃないですか。支部長のケチ」 「……誰だこいつに酒を飲ましたのは」 「俺でーす」 「お前は責任持ってこいつを介抱しろ」 「やだぁ、支部長がいい」 「おい、カミール起きろ」 (……やっぱり来るんじゃなかった)  新人はすでに出来上がってため息を吐いたハロウリィが新人を抱き上げて「うるさい、邪魔だどけ」周囲が囃し立てる周囲の声が耳に届いてグラスを飲み干した。 「あー悪い。外の空気吸ってくるわ」  断りをいれて席を立つ。 「めずらしいなあいつが酔うなんて。ザルだろいつも」  そんな声が聞こえたが構わずその場を離れる。  首元を開けてアルコールでこもった熱を逃す。  いつかそうなるだろうとは思っていたがこんなにはやいとは思わなかった。 「メロジット」  いま一番聞きたくなかった声が聞こえて喉が鳴った。  隣に座ったような気配がした。  普段しないアルコールとそれ以外の香りが鼻を掠める。 「お前が酔うなんてめずらしいな」 「なにも食べずに来たからな」 「だと思った」  そう言って差し出された皿には軽食が盛りつけられていた。 「ちゃんと食べてるのか?」 「ああ」 「そのわりにはずいぶん痩せたような気がするが」 「ここにいた時はお前が動いてただろ。それに支部にいた時とはやっぱりちがうからな」 「あの人、」  ハロウリィがなにか言いかけた所で通信機器が音を鳴らした。断りをいれて通信口に出る。 『あー私。私だけどメロジットあんた今どこにいるのよ。もう出るわよ』 「明日の朝だったんじゃなかったのか」 『急遽はやまったの上の指示よ。今すぐ来て』そこで通信は切れたようだった。 「もう行くのか?」背中に声がかかる。  助かったようなそうではないような複雑な気分だった。 「ああ。長官命令は断れないからな」  皿に盛られたものを口に放り込んで飲み下す。 「ありがとう、うまかった。これ片付けを頼む」  ハロウリィが答える前に離れた。  これ以上あの場にいたくなかった。  自分のそれが普通のそれとかけ離れているのはわかっていた。  なんで俺男なんだろ。  女に生まれていたらもしかしたら見込みはあったかもしれないのに。  今更どうしようもないことを考え始めてそこで考えるのをやめた。  少し飲み過ぎたのかもしれない。 「悪かったわね、邪魔をして」 「べつに。今更ジョンがどう動こうがなんとも思わない」 「つまんないわね」とジョンは舌打ちをした。 「で、今度はどこに行くんだ。それに車は?」 「今回は車は必要ないのよ」 「近いのか?」 「ある意味ね。もしものために一応聞くけど、あんた、泳げる?」 「まあ」 「前に話したのおぼえてる?この街の下には別の街があるって話」  そんな話もあったなと頷く。 「たぶんあの店がその街へと続いてるはずよ。扉が開くのはこのランタン祭がある間だけらしいわ」  だから呼び出したのか。  ランタン祭は一週間程しかない。  その間に戻って来ることを考えればぎりぎりの時間なのかもしれない。  次に扉が開くのは一年後だ。  今日発つのが一番よかったのだろう。  それにしてもジョンが指し示したのはよくある古びたバーでとてもじゃないがちがう国に通じていると言われてもそうとは思えなかった。 「いらっしゃいませ」 「ジントニックのライム多めをふたつお願い」  店に入りカウンター内にいる男性に声をかけて注文する。 「かしこまりました」 「あと、」  カウンターに鍵を出す。 「扉を」 「……お客様、大変申し訳ありませんが当店ではそのような対応はしておりません」 「そう、わかったわ。ありがとう」 「カウンターにてお掛けになってお待ち下さい」  店内はカウンターと丸テーブルがいくつかある程度で客はいなかった。 「お客様」  透明なカップにライムが入ったところにストローをさして受け取った。 「ありがとう」  ジョンに倣ってカップを受け取る。 「では、良き旅を」  ジョンが鍵を出した意外とくに変わったことはなく入る店でもまちがえたのかと不思議に思いつつもジョンはジョンでなにも言わないので後に続き店の扉を潜るとあるはずの道がなく、足が空を掻いた。それにあわせて間の抜けた声があがり転がるように滑り落ちていく。脱出シュートのようで下へと落ちていく。持っていた容器が体にかかりアルコール臭さが纏わり付く。体勢を変えて頭を上へと向けた。身体が宙に浮いて放り出されたところて蛙が潰れたような声があがり瞼を開ける。  下からは抗議の声が上がった。  もう、どきなさいよ。こういったときはあんたが下になるものでしょ。とかなんとか喚いている。俺に言われても。不可抗力だ。 「なんだい。お前さんたちはじめてかい」  差し出した手に引き寄せられ身体を起こしてくれたのは中年の男だっ。 「よく来てくれた。ここは水の底。水の底だ。すまないね。駅長だった名残が出ちまう。あんたたち上から来たんだろう」 「ああ」 「ラグドール、という人物を訪ねてきたんですけど」ジョンが口を開く。 「ラグドール?ラグドールラグドールラグドール。あーいたなぁ」 「どこにいるかわかる?」 「さぁ。俺はここから動けないからね」  男の視線の先を追うと本来足がある場所は草木に覆われて同化していた。 「あいつに聞いてみな」  男が顎で指した先にいたのは犬だった。四足歩行の白い犬。 「これはこれは人間だ。人間人間。おぞましい人間だ。食い殺してやろう」  その見た目とはちがい呪詛のように言葉を連ねると歯茎を剥き出し唸っていた。 「やめろ」  静止した声に犬はぴたりと唸るのをやめた。  犬の後からあらわれたのは老人だった。 「すまないね。こいつは少しばかり人間が嫌いなんだ」 「私はジョン、こっちはメロジット」 「どうしてここに?」 「知り合いを探しに」 「ほぉ。それはそれは遠いところからよく来たね」 「名前はラグドール」 「ラグドールだったら海を渡った向かいの街にいるよ」 「ここは水の底にあるのに海があるのか」 「それはあんたの価値観だろう。世界にはまだあんたの知らないことがたくさんある。さあ、はやくしないと切符がなくなるよ」  老人の指示した通り駅に向かうと改札の向こうには列車が来ていたが問題がひとつある。  この国のお金を持っていない。 「メロジット、なにしてんの。はやく行くわよ」  急かすジョンの後についで改札を抜けると、 『はじまりの駅ーはじまりの駅ー』  間延びした車掌の声に押されるように列車に飛び乗った。  あまり乗客はいないらしく車内のあいているボックス席に座った。 「ん」  差し出されたのは切符らしいものだった。 「てっきり無賃乗車でもするのかと思った」 「そんなことしないわよ」  列車の扉が閉まり音を立てて列車が走り出すと窓の外の景色は海に入っていき青い色あいが深さを増していく。  海の底を列車が走る。  海の底にもいくつか駅があった。  扉が開くと海水が流れ込むことはなく車内と駅の境目に幕のようなものがあって海の底の車内でも呼吸をすることができた。  目を凝らしてみると窓の外にも様々なものが泳いでいた。 「人を探してるんだけど」  切符を切りにきた車掌に声をかける。 「ラグドールって人知ってる?」 「ラグドールかい。知ってるよ。僕はここを離れられないから。いま地図を書いてあげよう。待っていなさい」  車掌は全身を覆う無数の触手の一本を抜いて制服のポケットから紙を取り出すと表面をなぞっていく。 「他に困ったことは?」 「ないわ。ありがとう」  そうかい。良き旅を。そう軽やかに答えた車掌は隣の車両へと移って行った。  ジョンの手に収まった車掌がくれた紙には地図が書き記してあった。  アナウンスが終着駅をつげる。  徐々に窓の色は深い青から透明度を増していく。海底からのびた線路が辿り着いた終点は陸地にあった。  駅前のロータリーへと吐き出されると微かに塩見を帯びたにおいが鼻を掠める。  ──ランタン祭期間中の為大変混み合っております。どうか皆様出国される際はくれぐれもお気をつけくださいませ。  顔を上げると向かいのビルではホログラムがニュースを読み上げ電光掲示板には注意喚起がぐるぐると回っていた。  駅前のロータリーでは様々な種族が駅口へと吸い込まれている中を逆らって歩いていると時折こちらに視線を向けてくる者がいることに気がついた。煙たがるような視線とはちがうものが多いように感じる。 「ここでは人型がめずらしいのよ。なにもしなければなにもしてこないわ。それよりはやく行きましょ」  郊外に出ると馴染んだ石畳の古い街並みと見慣れないこの国特有の建造物とのアンバランス具合にメロジットは少しばかり心が弾んだ。  こういったものが見れるのなら長官補佐も悪くはないな。  隙間なく両端に並んだ建物の間には紐が渡されタオルやシーツが干されその間からは深い青空が見え目が眩むような太陽が街を照らしていた。  変わらない風景に本当にここは海の底にあるのだろうかと疑いたくなる。 「なあ」  前を歩くジョンは慣れた様子で歩いていた。 「なに」 「君はここに来たことがあるのか?」 「どうしてそう思うの?」 「君は駅を出てから迷いなく道を進んでいるだろう」 「地図は一度見れば記憶するにはじゅうぶんよ」 「乗車代は?」 「情報をもらった時に渡されていたの」 「そうか」 「そうよ」 「……なあ」 「なによ」 「君はラグドールと口にしていたが、彼は死んだはずだがどうして君は彼を探しているんだ」  端的な返答がそこで途切れてその意味がわかってため息がついて出た。 「ジョン。俺はこれでも穏やかに老後を迎えたいんだけど」  行き交う人々は浮き足立っていた。  ランタン祭は亡くなった者たちを祝う会だが、ここではちがうのだろうか。  ジョンは年に一度扉が開くと言っていた。 「今更だと思うが、ここにはなにをしにきたんだ」 「言ったでしょ。昔の知り合いを訪ねに来たって」 「知り合い?君が?こんな辺境の地まで?」 「失礼ね。私だって知り合いのひとりやふたりくらい、あ!」  車掌のくれた紙が風に吹かれてジョンの手から舞い上がった。重力にともなってひらひらと降りてきた紙はひとりでに折りこまれ鳥へと形を変えていくと少し先で紙の翼を羽ばたかせて建物の縁に止まっていた。 「あら。あなたが案内してくれるの?」  ジョンの言葉に頷くように鳥はピィと短く鳴いた。 「親切な鳥ね」  案内を受けた先の縦長い扉で鳥はジョンの前で旋回すると掌へと降りたってやがて紙へと戻っていった。  石畳の両端には建物が連なって坂の上へと続いていた。  その一画の建物の扉を叩くが返事はない。 「あなた訊いたでしょ。ラグドールのこと」 「ああ」 「彼は、生きているわ」 「……ジョン。彼が君と親しかったのは知っているが」 「メロジット、恋しいとかそういった話じゃないの。彼は生きているの。ただ魂がこっち側に来ているだけよ」 「それはどういう意味だ」 「メロジット。あなたは、死んだらどこに行くと思う?」 「生憎死んだことがないからわからない」 「ここは死んだ人が暮らす街よ」  はあ? 「君は何を言っているんだ。そんなことあるわけが」 「ない?」  彼女は口角をにいぃとあげて「本当に?」問いかけてきた。 「メロジット、あなたは本当にそう言い切れる?あなたが聞いてきたもの、見てきたもの、体験したもの。それだけで世界が造られていると思ったことが覆ってきたことはこれまでにもあったでしょう?今回も同じことよ」  これまでにも彼女の無理難題には付き合ってきたが、これはありえない。死んだら終わりだ。話すなどもう二度とあるわけがない。  彼女にどう声をかけるべきか躊躇していると扉の向こうで人の気配がした。徐々に近づいてきていた足音がぴたりとやんだ。 「はい、どちら様で────」  ほら、言ったでしょう?  ジョンの横顔がそう口にしているように見えた。 「いつこちらに?」 「ついさっきよ」  ああ、死んではいないわ。ラグドールの訝しげな視線にジョンが付け加えて答える。 「……ああ、今日はランタン際だったな。どうりで街が浮き足立っているわけだ」 「ラグドール、私がここにきた理由はわかるわね」  王と王妃がどうなったのか話しなさい。  ジョンの問いかけにラグドールは表情を曇らせた。 「私はエリザベス・クイーン・ラングウット。真実のみ話すことを其方に命じる」  立ち上がったジョンの足元にいつの間にかラグドールが平伏していた。 「おふたりは屋敷と共に……」 「じゃあ、ふたりは見つかってはいないのね?」 「生存は絶望的かと」 「……あなただけでも無事でよかったわ。でもラグドール、あなたどうしてここにいるの。仕事はたくさんあったでしょう」 「俺の主人は現国王じゃない。ただそれだけだ」 「ばかねぇ。あなたの騎士団長としての腕があればどこでだって雇ってもらえたでしょうに」 「もう俺は騎士団長じゃあないからな」 「ふぅん。そう。じゃあ、ラグドール。あなた私に仕えなさい」 「は?」 「これは命令よ」 「だが俺はもう」 「エリザベス・クイーン・ラングウッドの名においてあなたを私の騎士として認めます」  彼女の声と共にジョンとラグドールの周囲を金色の粒子が取り囲む。  ふわりと風が舞い弾けたように粒子は空中に溶けて消えた。  通常騎士と契約を結ぶ際には騎士団長や神官の立ち会いの元儀式が行われるがジョンにおいては不要だった。  ジョンは満足気に口角を上げラグドールは信じられないと言いたげに頬を引き攣らせていた。 「正気か」 「ええ」  視線を寄越した男には悪いが彼女をやり込めようなどと思わない方が身の為だ。 「これであなたは私の庇護下に置かれるわね」 「……無茶なことをしやがる」 「それで?ラグドール。あなた地上に戻る準備はできているかしら」 「……あなたは彼女の性格をよく知っているはずだ」  それ以上話を振らないでくれと紅茶の入ったカップに手を伸ばしラグドールからの視線を掻き消していく。  ジョンは口元を緩ませ派手に音を立てて椅子に腰を下ろした。  暖炉の傍に掲げられていた剣を取り床板に突き立てラグドールはジョンに傅いた。 「我が主人。ラグドール・ウォーカーの名の下にこの命に代えて守り通すことを誓う」 「それは結構よ。あなたはあなたの命を守りなさい。人の命まで背負う必要はないの」  騎士の誓いに拘束力はないが相手へ誠意を示すことに意義がある。  あなたに敵意はありせん。という意思表示のひとつだ。 「それよりラグドール、あなたこっちで遊んでいたわけじゃないわよね?」 「ローケストって聞いたことはあるか?」 「……確か廃止された新薬だったはずだが」  認知機能改善の治療を期待されたと聞いた覚えがある。 「確か廃止したわよね」 「ああ」 「表向きにはそうなっている」 「表向きには?」ラグドールの言葉に引っかかる。 「国王は状況を把握しすべて廃棄したからだ」  病床の娘を救うために作り上げた新薬のはずだった。  娘を実験台にしていた弟王配殿下夫妻が行方知れずとなり王室にはその責任が問われていた。  結果的に廃嫡となり、弟王配殿下は行方知れずとなっていた。  一般的にはそう言われていた。  メロジットも耳にしたことはある。  現国王は不正を正した誠実な人間だとされていたがおそらくこの場にいる誰一人として信じてはいないだろう。 「よくもまあ世論を巧みに操作したものね」 「それと王室となんの関係があるのか? まさか──」 「ああ、そうだ。現国王もそれに関与し吸引している」 「つまり、ラグドール、君は国王が売買を牛耳っていると言うのか?」 「事実だ」 「少し離れていた間にずいぶんと落ちぶれたものね」 「国王傘下の売買をしている。いくらか締め上げて聞いた。証人として生かしている。まあ、ある意味死んでもいるだろうが。あれは脳に作用し、認知機能を低下させる。嗜好品として楽しむ者もいるが、そのほとんどは身に付ける者が多い。体温で蒸発した物を吸引または他人に吸わせるためだ」 「吸わせる?」 「そうすれば全体的に認知機能が落ちて周りとの違和感が薄められるだろう? おそらく城内はこのローケストが蔓延しているはずだ。俺がこっちに来る前にはすでに他の連中の様子はおかしかったからな。ローケストの場合は日常的に吸引しているからか普段とちがうことが出来ずにかたまるんだ。だから一日の流れを体に染み込ませるために予定が一貫しているはずだ。記憶喪失とかでもあるだろ、記憶が無くても体が覚えてるって」 「体の記憶ってやつか」 「そこでだ。売買には必ず帳簿が付きものだ。あとはわかるだろう?」 「……王室に忍び込めというのか?」 「あら、おもしろそうじゃない。敵情視察といこうかしらね」
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