BL団地妻シリーズ〜in the beach 〜渚で弾ける官能飛沫〜

9/10
前へ
/10ページ
次へ
するとその時だった。 突然里都の背後から光が差してきて目の前が明るくなった。 眩しさに目を細めた里都だったが、すぐに慣れて状況がわかった。 さっきまでそこにあったはずのパラソルが消えてしまっている。 あろうことか永瀬が二人を隠していたパラソルをどかしてしまったのだ。 拓けた視界に太陽の光を反射した砂浜が広がる。 その向こうに見覚えのある別荘が見えた。 里都はハッとして後ろを振り返る。 「…ッ、は、早くパラソルを…!!」 焦燥に駆られながら訴えるが、永瀬はそんなことはお構いなしに腰を揺すってきた。 グリッ、と泣きどころを抉られて唇から喘ぎとも悲鳴ともつかない声が漏れる。 「コーチ…ぁッ、だめ…んんッ…お願いですっ」 ビクビクと跳ね上がりそうになる腰と声を必死に押さえながら里都は何とかパラソルを戻してほしいと訴えた。 遠目とはいえ、恐らく別荘のウッドデッキからこの場所は見えるはずだ。 仕事の話が終わった飛鳥彦がもしウッドデッキから里都の姿を探したりしていたら… そう思うと里都は居ても立っても居られなくなる。 「望月さん、よく考えてみてください。僕たち、海パンを完全に脱いでるわけじゃないでしょう?それにこうやって僕が望月さんの背中に日焼け止めを塗ってたら、僕たちがセックスしてるなんて誰も思いませんよ」 永瀬はそう言うと、さっき荷物から取り出した日焼け止めを里都の背中にたっぷりと垂らした。 「んっ…ぁんんッ」 ジリジリと照りつける太陽に悲鳴をあげていた肌にとろみのある液体が広がっていく。 永瀬の大きな手が液体を伸ばすように肌の上を滑った。 その手は満遍なく液体を塗りつけるように、背中から首筋、首筋から肩や腕、そして脇腹に落ちていく。 「望月さんって肌きれいですよね。透明感があって、きめ細かくてみずみずしい。ずーっと撫でていたい肌してるなぁって思ってたんです」 永瀬はそう言うと、今度は腰まわりに日焼け止めを塗りつけていく。 しかし、それまで動きを止めていた永瀬が腰を妖しく動かしてきた。 「…〜〜ッ!!」 忘れかけていた快楽の波が里都の肉体を襲う。 さっきまでのガツガツ打ちつけるような激しい動きではい分、そのゆっくりとした動きが永瀬の男根の太さやカタチをより鮮明に感じてしまい、里都はビーチマットの上で悶えた。 冷静に考えたら絶対に抵抗すべき状況なのに、永瀬に組み敷かれ諭されると抵抗する気を奪われてしまう。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

110人が本棚に入れています
本棚に追加