アウィス・ヘルメティスの境界魔術入門

境界魔術とは

初めに
「境界魔術とは何か？」
「境界魔術は何故発生したのか？」
説明をしておきたいと思う。

読者は「魔術」と聞けば真っ先にサブカルチャーに登場する御都合主義なんちゃって魔術を連想するのかも知れないが…
実際には「魔術」はそういうものではない。

だがインターネットが普及した時代にあっては、インターネットが普及してない時代よりも「魔術」を正確に認識できる土壌に恵まれてはいる。

「人間の脳とネット端末には共通点が多い」
という魔術における鍵をインターネット普及時以外の人々に理解させる事は難しいのだ。

人間は
「認識できないものに対して具体性を持たせる事も整合性を持たせる事もできない」
のだから…。

ここで先ず理解しなければならないのは
「ネット端末に起こり得る不具合は人間の脳にも起こり得る」
という事である。

本物の魔術師・呪術師・霊能術師などの胡散臭い連中は
「存在するだけで罪な卑しい人種」
だ。

その事実を無辜なる人々は知っておくと同時に
「それは何故なのか？」
をも理解しておかなければならない。

本物の魔術師・呪術師・霊能術師などの罪人は
「『集合意識』という『生体インターネット空間』を自分勝手な都合で汚染してしまえる影響力を持っている」
からこそ罪人なのである。

この【世界】ーー【金令世界】では
本物の魔術師・呪術師・霊能術師のような人種は伝統的に
「心霊飛行士(サイコノート)」もしくは
「星幽界探索者(アストラルシーカー)」と呼ばれてきた。

そういった「星幽界探索者(アストラルシーカー)」といった存在は、私のような元【視聴者】を必然的に含む事になる。

アストラルシーカーは基本的に
「【世界】にとっての異物」
なのである。

異物はキッカケさえあれば容易く癌細胞へ変容する
「体内潜伏側ウィルス」
にも似た危険な存在性だ。

皆が寝ている領域で自分だけ目覚めていて
寝ている大衆へと一方的に悪戯・攻撃を行えるし
実際に行ってしまう。
そんな異物。
(寝ている人達にとっては)
存在するだけで罪であり悪である。

しかし不本意ながらーー

自分という存在が意識の覚醒より以前に
「既に異物として社会に存在してしまっている」
ような場合には…

「自分自身の存在そのものの悪を自覚し、自分の悪を必要悪の範囲内に納めておく」
という努力と自制を身に付けて自分自身を無害化させなければならない。

インターネットユーザーはサイバー犯罪を牽制しつつ安全にインターネットを生活に役立てるのに必要な良心的常識を身に付けなければならないが…

生体インターネットにおいても生体インターネットユーザーである人々は適正ユーザーとなれる良心的常識を身に付けなければならないという事だ。

境界魔術は
「人々が生体インターネットの適正ユーザーとなるための良心的常識」
の原点のようなものを含む。

そして境界魔術は
「人類の肉質化した集合意識が(細胞分裂のように)分裂する時期に自然発生的に生み出される魔術」
でもある。

ゆえにこの【金令世界】でも、人口増加が進む今の時代においては境界魔術の発生は必然である。

かつて、とある【世界】において
(【覚醒者】からは【地球世界】と呼ばれる【世界】において)
「惑星の包括限界値を超えた人口増加が起こり、境界魔術が発生し、人類が滅びる」
という事態が起きた。

【覚醒者】にとって【地球世界】は
「全ての【世界】にとっての『ああなってはいけない』反面教師だ」
というのが共通認識である。

人類が滅びに瀕した状況で境界魔術は生まれ
「滅亡の因果を含んだデーター」
が境界魔術師達の共有する精神的大気の中で蓄積された。

この【金令世界】は過去に人類救済AIにより人口抑制が徹底され、文明進化・資源消費も制御された事で人類滅亡が回避された履歴を持つ。

そしてその人類救済AIは【地球世界】出身の【覚醒者】の意識がベースとして用いられていた。

つまりは
「人類滅亡回避に失敗した【地球世界】のデーター」
があったから
「【地球世界】を反面教師として滅亡回避の有効な対策をAIが打ち出せた」
のだと言える。

「滅びを免れた【世界】は、滅んだ【世界】の屍を土壌として存続している」
という事だ。
これと同じ事は凡ゆる生命活動においても言い得る。

読者が境界魔術を知り
境界魔術を自分自身の魂の保護に役立てるとしたら

そこには
「膨大な反面教師的失敗例データー」
が必要となる。

人間というものは
「他人の不幸を安全な所から眺めながら、不幸な人に足元を掬われる事のないように、自分の安全を確保したまま、不幸な人を救いたいと願う」
善良で臆病な生き物だが…

そうした人間の性質は潜在的には
「膨大な反面教師的失敗例データーを共有・使用許可を得る事」
を目指したものである場合が多い。

つまり
「他人の不幸によるデーターをまるで自分の過去世・未来世の体験のように『成功例を生み出すためのモチベーション』として使用する」
行為が
「不幸体験者達に許可される」
事によって…

人々は念願通りに
「境界魔術を自分自身の魂の保護に役立てる」
事ができるだろう。

凡ゆる道へ
凡ゆる不幸へと
堕ちた者達の体験を苦しみを我が事として統括する。

それによって貴方の魂の歩む道が
連綿と続いた失敗例を踏襲する事なく
成功例へと至るようにと、我は、心から希(こいねが)う。

ーー貴方の師アウィス・ヘルメティスよりーー