対抗戦始まる

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対抗戦始まる

 アカデミー前に、例の喧嘩したってジジイ校長、アルキメデス・ルグノワール校長が、幹部職員と共に現れた。 「ああ来たのね?」  仮性包茎の僕ちゃん。 「ええ。来ましたよ?」  ババアが。  要するに、和気あいあいとしていながら、どっちもお互いを死ねって思っていた。 「じゃあ、接待役の子を紹介するわね?ジョナサン・エルネストって、知ってる?」  周囲の空気が、少し変わった。いや、変わったのだが、 「あああ。君が、あの?」 「――ええ。まあ」  俺は、少しだけ身構えたのだが、 「ああ。こちらが、副校長のエリサ・ミッドバーンです」 「ミッドバーンです。初めまして」  おや?彼女――え?ええ?ママの匂い、しねえ?  しかも、他の女教員達まで。え? 「まあ、君は君で色々あったのだろうが」  正直、慣れてんだこっちは。って空気出されて、俺は戸惑っていた。 「あの、一席設けてあるんですが」 「いやいや。生徒の祝勝であって、我々の祝勝ではないからね?部屋で休ませてもらいたい。ああ、懐かしい。ロビーの内部もだいぶ変わったのだろうね?じゃあ、エリサ」  あ、副校長の介助を受けて、部屋に向かっていった。 「立場、ないわね?」  そこで、俺の尻を触るな。ババア。
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