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じゃあ、溜まりきった童貞の巣窟に行く準備は出来た?
がしゃん。手錠を嵌めて私は言った。
「魔法封じの手錠で、二穴ハメられて来なさいな」
「待ってえええええええええ!二穴は懲り懲りなのでぃす!ホントにもうやあめえてえよおおおおおおおおおおおう!サレモン共みてえになるからあああああ!」
「ふうん?そうなの?エラルがサレンダーモンキー知ってるなんてね?貴女の正体って」
「嫌あああああああああ!私は永遠のラブ神エラルちゃんなのでぃいっす!マタ・ハリとは一切関係ねえのでぃいっす!」
異世界漂流者の成れの果て、愛神エラルは語るに落ちていた。
「ああやっぱり。何か、細君がピロートークで、頭の悪い訛りのマタ・ハリと、タイタニック号でのべつ幕なしだったって、話してくれたのよね?何でその時沈んで死ななかったのか、疑問なんだけど」
「ササメええええええええええええ!あいつううううううう!ホント勘解由小路って、ロクな人間いねえのでぃいっす!」
「まあ、別にいいんだけどね?私にちょっかい出したの、何故?文化祭で、化身家に返して、本体見せたソルスか何かに焼かれたエラル?」
「そこまでバレてるって何いいいいいいいい?!あんたマジで何者?!西京杏このやらあああああああああああああ!勘解由小路降魔って、そんな凄えの?!」
「ああ、聞きたいのって、それ?今、降魔が何してるか知らないけれど、まあ、400年生きてきたけど、あれは別格よ」
「うげえ?蛇嫁みてえなこと言ってんでぃすねい」
蛇嫁?私は首を傾げた。
恐らく、誰にも理解出来ないであろう、妙な会話をしていた。
「ま、まああんた、神になりかけで、その上クソ勇者の最初の女?てっきり、あっちのおっぱい嫁と思ったんでぃすが」
「これは、私しか知る者がいない話よ?勿論、ジョナサンもフランチェスカも知らない。知ったエラルを始末すればいいし」
「しまったあああああああああああああ!また上手の上から水がああああああ!がぼう!」
水張った桶に、顔をぶっ込まれた。
暇ね。私は携帯を弄り、エラルはジタバタして、やがて動かなくなった。
も、もうホントヤダああああああああ!こいつうううううう!
「涼しい顔で、人を溺死させんのか?!たまには死ねこいつって顔してみせろ!」
「どうでもいいけど、聞かれたことにちゃんと応えなさいな。エラル。まあ、仮定の話でもあるんだけど」
私の話を聞かされて、エラルは、
「それ、マジでぃすか?」
変に、えらい食い付いた。
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