対抗戦第一試合

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対抗戦第一試合

 どうにも、学校という組織においては、何やら教員同士の横のコネクションがあったようだった。  だからって、これ何?  目の前に、けったいな溶岩ステージがあった。 「ここは、私が昔、決闘したいという国民の要望に応えて、フタエ火山のてっぺんに、決闘場として作ったものだ。あの女に接収された私の不動産の1つだ。ここは極めて安全な、溶岩ステージだ」  何言ってんだ?魔王お前。  で、ババアお前、こんな場所貸し出してんの?  極めて安全な溶岩ステージって一体。  溶岩が、ポコポコしている広いステージに、うちのオーホホと、頭1つ大きい生徒がメンチ切り合っていた。  アリエール・リトバールと、リストを見ると、ルクレツィア・マールシュタットだった。  はて?マールシュタット?  観覧席の隣に座った、向こうおっさん教員が、俺に言った。 「そちらの生徒は、リトバール家のご令嬢だそうですな?うちのルクレツィアは、マールシュタット水産加工会社の令嬢でしてな?」  ああ、何か、エグラさんとダンバラさんの顔がチラついた。  エグラさんとダンバラさんって、王宮の料理人のトップワンツーで、ああ確か、相談役やらされてた時、水産加工品の視察に行ったんだった。  マールシュタットの魚は、鮮度がいいですよ?ってエグラさんが。  ああ通りで、マールシュタットよく覚えてるよ。  ただ、南海産のサンマは、王様のお気に召さなかったんだが。  もう誤解解けたんかな?メゲレのサンマは、産地じゃないし。  ああそうかあ。リトバール家とマールシュタット家かあ。  ってことは!お前等の父ちゃん仲いいはずだぞ?!  運送屋と魚屋は、凄く仲いい。  変なとこで何揉めてる?!仲よくしろお前等あああああ!    睨み合う2人は、それぞれ言った。 「嫌と言うほど、負かして差し上げますわ」 「貧相なおっぱいと、幼児体型を成長させて、出直してらっしゃい」  こ、この雑魚があああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!  文句あんの?!このションベンチビリがあああああああああああああああああああああああああああ あ!!  ああ、バチバチしちゃって、試合が始まった。
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