今日は嫌 あっちで寝て

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今日は嫌 あっちで寝て

   文化祭がよく解らん終わり方を迎えて翌月、俺、何か勇者になってしまったパパさん、ジョナサン・エルネストは、凄く、凄くムラムラしていた。 「あのー、フラママちゃん、俺の話を聞いてくださいな」  ベッドの下で、俺は土下座していたのだが、ベッドの上で、俺に背を向けて寝てるフランチェスカ・ルバリエ・エルネストママは、 「さっきも言ったでしょ?今日は嫌よ?向こうで寝て」  奥さんは、極めてにべもない反応を返していた。  馬鹿な!俺は声を上げた。 「付き合ってた時も!結婚した時も!妊娠してからだって!しなかった日なんか!なかったではないですか?!」  だからよ。顔すら見せずに奥さんは、 「教員の奥様会に入ってたでしょ?私。会のママさんに聞いたの。結婚する前は週一、結婚したら週三、赤ちゃん出来たら安定期までなし。それが、ラブラブ夫婦らしいわよ?毎日、しかも始めると5回6回するような、夫婦って存在しないのよね?」 「そんな訳ないじゃないですか!俺の親父なんか、母さんと週三でしょっちゅうしてたよ?!俺が生まれたあとでも!」 「そんなの異常なケースでしょ?凄く恥ずかしかったのよ。妊娠してからしてない日が、精々数日しかないって、絶対おかしいと思うもの」  どうあっても、今日俺とはしたくないらしい。 「だ、だったら!天井のシミの数でも数えてて!大人しくしろおおい!」  俺は襲いかかり、くるんと振り返った奥さんのカウンターが、チンを正確に捉えていた。 「開けてえええええええええ!ママ開けてよおおおおおおおおおお!!開あああああけえええええてえええええええ!」  悪さして外に出されたガキか何かみたいに、泣きながら家族寮のドアを叩きまくっていた。
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