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第二回感想戦
まあ、いい試合だったとは思うよ?
ただなあ、労いに行かないと、あいつへそ曲げそうだし。
ところで、廊下を曲がったところで、
「うわあ!ルクレツィア!」
「いやん♡先生♡今日私、危ない日なのよ?でも、慰めてください♡」
立ったまま、合体しつつアーサーを壁に押し付けていた。
腰に巻き付いたみたいな太股には、紫色のエッチなパンツが絡み付いていた。
「ああ♡ルクレツイア♡もう出る♡あ、あああ♡」
「あん♡凄いのが出てる♡先生♡愛してる♡」
大きいおっぱいで、顔を挟んで抱き締めていた。
ホントにこいつ等はよう。
俺は、アカデミー側の控え室に向かった。
扉を開けると、
「ぎゃああああああああああああああああああああす!」
まるで、お約束みたいに、アリエールが素っ裸でしがみついてきた。
ああ、控え室って、シャワー完備だったらしいな。って、
「おい!」
「先生!助けてくださいまし!地獄の黒い悪夢が!ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああす!」
あ?地獄の黒い――何?
「うひいいいいいいいいいいいい!飛んで、飛んで!」
「って、何だ、ゴキじゃねえか。どこにでもいる、クロゴキブリだ。へえ、フタエ火山にも、生息域があるのか」
まあ、フタエヨウガンゼンマイトカゲがいたくらいだし、なあ。
ところで、ゴキ。ゴキブリ。どこにでもいるありふれた昆虫だった。
羽があって、オスなんかはこうして飛ぶ。
ところで、前にエビルの論文で、ゴキが病原菌の蔓延や、食害等を起こすって書いてあって。
まあ、コスモポリタン生物だからなあ。
「さっき!シャワールームに突然いて!駆逐しようとしたところ、獰猛に牙を剥かれて!」
「水道管から登ってきたか。ただ!ゴキに牙なんかないって!殺気に反応する習性はあるっぽいから、お前の悪意に反応したんだ」
「あああああああああぎゃああああああああああ!何とかしてくださいまし!」
まあ、こいつに今悪意はないし、俺を食おうって言う意気もない。ただ、ゴキに心底ビビッてるだけだ。
凄い、おっぱいのいい匂いするけど。
「ああ、早速、転移魔法で逃げるとか、しないのか?」
「もう空っけつですの!あの試合で!」
ああ。運送屋と魚屋の娘の喧嘩な?
顔面に、ひたすら擦り付けられたおっぱいの感触が。
先っちょ、思いっきり当たってるぞ?
今気付いた。こいつ、多分おっぱい育つ余地がある。プラチナランクだし。
「先生!取って!取ってくださいまし!」
うなじから、凄いメス臭がしていた。
うーん。まあ、いいかあ。
「だったらアリエール、お前ずっと、俺にしがみついてるだろう。ちょっとだけ、ちょっとだけ、離れろ」
半泣きのアリエールが、俺に思いっきり、裸体を晒していた。
綺麗なおっぱいはしている。ちょっと驚いた。
ああそういえば、俺も、付き合いたての頃、フラさんと、立ったまま。
エッチの記憶と、アリエールのうなじとおっぱいの匂いに、俺は少しボッキンしかけたが、
でも、こいつだって、俺の生徒だしなあ。
プシュウウウウウウウウ。何かが抜けていった。
「動くな」
固まったアリエールの裸体を、ゴキが這いずっていた。
「いやああああああああああああああ!」
肌を這いずる感触、そりゃあ気持ち悪いよな?
素早く手掴みして、俺はゴキを放り捨てた。
ところで、おっぱいの先っちょにいたなんて。
あれ?俺って、ゴキの別種ってこと?
「ひいいいいいいいん!助かりましたわ!」
何も、そこまで泣かんでいいだろうが。
「いいから、落ち着け」
ヒンヒンベソかいていたアリエールが、不意に、自己を取り戻した。
バスタオル巻いてない、完全なマッパで、教員にクリンチしているこの状況。
「ギ、ギギ、ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああす!!!」
思いきり、全裸令嬢はビンタをかました。
「何で?!」
教員を殴り倒して、泣きべそかいた、アリエールが逃げてった。
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