眼鏡っ娘奮闘

1/1
前へ
/27ページ
次へ

眼鏡っ娘奮闘

 次のステージは、どこまでも高い、天空ステージだった。  本気で馬鹿なんだな。魔王って。 「人生に1度くらい、高い景色を見ながら、決闘するのも悪くはあるまいと思ってな?」  うん。そうだね?馬鹿。  登場したのは、うちの巨乳シュートヘアー眼鏡っ娘、エメルダ・パストーリと、切り髪にメッシュの入った、ミネルバ・アルタイルっていう生徒だった。  飄々としたエメルダに対して、ミネルバは、腕を組んで睨んでいる。  試合が始まり、クリスタルリザートを召喚、襲いかかったエメルダは、目前まで迫ったところで、激しい振動を受けていた。  ああ、理解した。彼女も――。  召喚士だ。 「締め付けてやんな?ヴァスカン・ナーダ」  ヴァスカン・ナーダ。北の大陸の寒冷地帯に生息する、獰猛な蛇体竜だった  逃げ惑うエメルダは、決闘場から、落下していった。 「落ちたが、防御機構が、安全に助けるようになっている」  この、馬鹿魔王が。  俺が、使い魔を喚ぼうとしたのだが、ピーっていう、鳥の声が響いていた。  パピーロックに騎乗したエメルダは、ヴァスカンナーダにウザく纏わりついた。  あー。ゴーラとの喧嘩で、培ったウザさだこれは。  ミネルバは、えらいイラついていた。  ウザいもんなあ。こうなったエメルダは。  あれ?エメルダどこ行った?  あ!いた!上空から、エメルダが降ってきた。 「むぎゃ!」  フライングおっぱいブレス。堪らず、ミネルバはダウンした。  そして、よく解らん関節技で、ミネルバを締め上げた。  おい。何これ? 「ほう。ロメロスペシャルだな」  何を言ってるんだ。お前は。  ああ!解った!空飛んでた時、パンツが見えないのは、何故だと思ってた。  スパッツ履いてたんだ。エメルダ。  そして、ロメロスペシャルは、 「うぎゃあああああああ!!パンツ見せんなああああ!」 「ロメロスペシャルは、別名恥ずかし固めと言う」  よく解らんが、エメルダは勝ったぽかった。
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加