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機嫌最悪な教員
明けて、学校の授業があったんだが、やっぱり俺は凄い機嫌が悪かった。
「おいそこ!ウィンドカッターの使い方が悪い!こうだよ!」
俺が発動したウィンドカッターが、目印の木の上をバッサリ切り裂いた。
「ウィンドカッターの要訣はな!?殺意だ!殺意を込めて首を刎ねる!その要領でいけ!」
「うえええ?!解りました」
怒られたルルコット・タルボットは、怯えてそう返事をした。
「あああ。穏やかなルルコット苛めないでよダーリン。ねえ?!ルバリエ先生が相手してくれないなら、私が相手しようか?!空き教室でバコバコする?!」
「いちいち反応すんなエメルダにイゾルテ!あああアリエールまで!お前なんか相手して堪るあああああ!」
「どうでもいいですが、荒みっぷりが半端ではございませんわね」
「ねえ先生?私――いつでも先生の赤ちゃん生むけど?」
「うるせえってエメルダボケえええええええええ!俺が!奥さん以外とそうなる訳ないだろうが!」
「ひ、酷い!先生、私、こんなにお乳いっぱい出るのに?!」
「何泣きべそかいてんだ?!乳臭鬱陶しいんだよ!ああそしてユノお前!」
「――え?発動遅延型の、ウィンドカッターですが、何か?」
この馬鹿魔法だっつってんのに、正拳突きの拳圧で、柱をスパッとやっていた。
よく解らんがこう言えた。こいつ、魔法少女になるって言ってたのに、ここに通って、益々武闘家としてレベルが上がっていた気がする。
「お気に召さないなら、これならどうでしょう?」
「お前!スライム掴んで何する気だ?!」
「トゥンヌルァカッター、です」
「アルフォンスだああああああああああ!」
投げたスライムは、鋭く変形し、柱をみんなスパってして戻ってきた。
「使い魔による、殺戮魔法ですが、何か?」
「何かじゃねえよおおおおおおおおう!ボケええええええええええええええ!」
「駄目だ。このクラス」
ブリュンヒルデ・レトナシワが、ぼそっと呟いていた。
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