夜の足音 2

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でも、それはこの街では叶わない。 ならば、空想の中でもそれを見ていたい。 それで、雰囲気作りのため線香に火を点けた。 先端に火を点け、チリっと焦げ付いた。 そしてやがて細い煙のスジと花の良い香りがした。 それから椅子に座り、綺麗な星が見える空想を描きながら目を閉じて、壁に寄りかかる。 すると、私の鼻に花の香りが入ってきた、 今宵用意したのはラベンダーだ。
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