きざはし

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こうして僕とメイが転生する日がきた。 カプセル型のベッドに横たわり、両耳にヘッドフォンが付いた。 『カプセル内へと注入する睡眠剤で眠りにつきます。 眠っているあいだの身体の変化は様々です』 というアナウンスがヘッドフォンから聞こえてくる。 「人、動物、虫、精霊、様々な転生先がありますが、 ご安心ください。意識を保てない物にはなりません」 それなら安心だ。 『それでは皆さん、快適な転生ライフを』 その声を最後にして、意識が薄らいできた。 様々な色の光の玉が回るのを見つめながら、意識は閉ざされた。
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