22人が本棚に入れています
本棚に追加
「やっと桜希が俺のお嫁さんになった」
「うん、小さい頃からの夢が叶った」
秀平との新たな人生の一歩を踏み出す準備が整った。
これからもお互いに支え合い、愛し合いながら歩んでいくことが心から楽しみで仕方ない。
他の人になりきって好きを手紙に記す。そんなことはもうしないけど、今となってはあの手紙もあたしたちを繋ぐいい思い出になっていて。
あたしたちの家にはあたしが花になって書いた手紙が今も大切に箱の中に入っている。
「あの手紙は確かに特別だよ。お互いの愛を深く感じることができるし、あの瞬間が今も大切なんだ。」
「じゃあ、あの嘘はただの嘘じゃなかったんだね」
「あぁ。その可愛い嘘が特別にしてくれたんだよ」
秀平は微笑んであたしの手を優しく握った。
「それに、どんな嘘でも俺らの未来を作る一部だと思ってる。」
秀平は引き寄せあたしの目を見つめながら続ける。
「桜希と過ごす毎日が本当に幸せでいっぱいだよ。これからもずっと一緒に幸せな瞬間を積み重ねていこうな」
「うん。どんな時もお互いに支え合いながら愛を育んでいこうね」
秀平の言葉に思いっきりうなづいてそのまま抱きついた。
これから先すれ違うこともたくさんあるし、素直になりにくいあたしだから喧嘩になることもあると思う。
そんなときはこの愛のこもったラブレターをまた見返して仲直りしようね。
「嘘つきハニーがいてくれてよかった」
Fin
最初のコメントを投稿しよう!