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「おめでとうー!!!」
友人たちの明るい声が響き渡る素敵な空間。
そんな空間に、あたしは秀平とともに幸せな気持ちで身を置いていた。
あたしと秀平は緊張と興奮が入り混じる心境で今日を迎えた。会場は美しく飾られ、白とピンクの花々がふんだんに使われたアーチが印象的だった。
あたしはシンプルでありながら優雅なデザインのウェディングドレスを纏った。秀平と一緒に吟味して決めたもの。
秀平はクラシックなタキシードを着こなし、緊張しながらもあたしを見ると自然に笑顔がこぼれていた。その笑顔を見るたびに、あたしは幸せに包まれていた。
式が始まり、互いに誓いの言葉を交わす時が訪れた。秀平は心からの想いを込めて「桜希。君と共にこれからの人生を歩むことを心から誓います」と。
その言葉を聞いて、あたしは手紙に記した日々を思い出しながら、こんな幸せな未来があるよとあの頃の自分に伝えたかった。
「秀平。どんな時も共に支え合い、愛し合うことを誓います」と応えたあたしの目には涙が浮かび、秀平はフッと笑いながらその涙を拭ってくれた。
誓いの言葉の後指輪の交換が行われ、あたしたち二人の手に輝くリングがそっとはめられた。
ずっと欲しかったこの固い絆。
指輪がはめられた瞬間、会場に集まった家族や友人たちからの祝福の拍手が響き渡った。
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