嘘つきハニー

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「なんとなくこれは捨てちゃダメな気がしてたんだよね。どっかでお前に繋がってるって思ってたのかもな。多分、数ある差し入れの山の中でもなぜか花さんのだけ一番に見つけてたのもそういうことなんだろうな」 「もー……大好き」 「おうおう、素直なことで」 抱きついたあたしを優しくポンポンと背中を撫でて受け入れてくれる。秀平の温かさに包まれて、安心感と幸福感が心の中に広がっていく。 「これからはもっと直接素直に伝える」 「そうだな、楽しみだ」 秀平がにっこりと笑いながら、手を優しく握ってくれた。 その手の温もりが心に深く染み込み、未来がますます楽しみになっていく。 これまでの不安や悩みを越えて、お互いに素直に正直に気持ちを伝え合いながら、共に歩んでいけることがとても嬉しい。 この先も、どんな時も素直に思いを伝え合い、支え合いながら一緒に成長していけることが、心から楽しみでならない。 「桜希、これからはずっと一緒な」 「うん、もちろん」 「お互いに支え合って、素直に気持ちを伝え合いながら色々乗り越えていこうな」 きっとこの先、一緒にいる時間が長くなるに連れてあたしたちの間の愛情はますます深まってくだろう。お互いに対する気持ちがこれからの人生をより豊かにしてくれると信じている。 「うん、絶対だよ」 あたしのその返事に秀平は満足そうに微笑んだ。
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