孤島

1/1
前へ
/1ページ
次へ
冷たい大地の上で目が覚めた。 周りは毒々しい蛍光ピンク色の水で満たされていた。 孤島という言葉が適切だろう。 「うわっ!」 上から、楕円形の柱のような物が降り注いできた。 そしてみるみると島を削っていく。 あと一回、あと一回。 そんな気持ちが伝わってくるように陸が削られていく。 ついに残された陸地はなくなり、ピンク色の水に落ちた。 まずい、思いっきり飲んでしまった…! あ? 甘い。これは、苺…? そんな事を考えている間に、いきなり重力が逆になった。上へ上へ上がっていく。 そして急降下。90度の直角とも言える角度を下がっていき、暗闇へ消えた。 「夏祭りといったらやっぱかき氷だよね〜」 「それな!やっぱり毎年食べてるけどかき氷って美味しいよね!」
/1ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加